2013年7月2日火曜日

アシアナが中央アジアに飛んでいるワケ

前回の記事で、フィリピンのLCCのルートマップから「フィリピンの出稼ぎ事情」が透けて見えるって書きましたが、アシアナの就航都市からも興味深い背景がうかがえます。


これはアシアナのルートマップ。ちょっとわかりづらいですが、中央アジアのアルマトイ(カザフスタンの首都)とタシケント(ウズベキスタンの首都)に飛んでいます。

これってなんだか唐突というか、不思議じゃないですか。どうして中央アジア? なぜこの2つの都市なの?

私は7,8年前にタシケントを旅行したことがあるんですが、市民として暮らしている韓国人が多いことに驚きました。市場にはキムチがたくさん並んでいるし、なんでだろうと、思ったら、スターリン時代にたくさんの韓国人が「革命的労働者」として中央アジアに強制連行された歴史があるんですね(ひどい話だ)。ソ連崩壊後も、ずっと現地に多くの韓国人が住み続けていて、そのネットワークで韓国企業も多数中央アジアに進出しています。こういう事情で、アシアナが中央アジアの2都市に飛行機を飛ばしているわけなのです。

ブリティッシュ・エアウェイズが世界一就航都市が多いのだって、植民地の宗主国として栄華を極めた「大英帝国」の名残だし。ルートマップって興味深いよ。

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